ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

花咲舞が黙ってない

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その日、東京第一銀行に激震が走った。頭取から発表されたライバル行との合併。生き残りを懸けた交渉が進む中、隣店指導グループの跳ねっ返り・花咲舞は、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまう。隠蔽工作、行内政治、妖怪重役……このままでは我が行はダメになる!花咲舞の正義が銀行の闇に切り込む痛快連作短篇。

2016年読売新聞に連載され、翌年2017年に文庫発刊された「池井戸潤」の人気シリーズ。

ドラマ化されたのは第一シリーズが2014年、第二シリーズが2015年。ついにドラマの題名を冠した作品が登場したようだ。

ストーリーは同時発売の「半沢直樹銀翼のイカロス」の前日談のようで、半沢の暗躍(?)も読みどころの一つだが、陰のヒロインである「昇仙峡玲子」と主人公の「正義」の対立が興味深い。

次回は、本作のキャラクターが登場する「銀翼のイカロス」を再読していきたいと思います。