ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

無 痛

神戸の住宅地での一家四人殺害事件。惨たらしい現場から犯人の人格障害の疑いは濃厚だった。凶器のハンマー、Sサイズの帽子、LLの靴跡他、遺留品は多かったが、警察は犯人像を絞れない。八ヶ月後、精神障害児童施設の十四歳の少女が自分が犯人だと告白し…

図書館危機 図書館戦争シリーズ③

思いもよらぬ形で憧れの“王子様”の正体を知ってしまった郁は完全にぎこちない態度。そんな中、ある人気俳優のインタビューが、図書隊そして世間を巻き込む大問題に発展。加えて、地方の美術展で最優秀作品となった“自由”をテーマにした絵画が検閲・没収の危…

世に棲む日日(四)

動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し……。わずか八十人で兵を挙げた高杉晋作のクーデターは、きわどく成功する。幕府は、慶応二(1866)年、この長州藩を圧し潰そうと、天下の兵を糾合し、藩の四境から進行するが、時運はすでに移り変わっていた。維新…

図書館内乱 図書館戦争シリーズ②

図書隊の中でも最も危険な任務を負う防衛隊員として、日々訓練に励む郁は、中澤鞠江という耳の不自由な女の子と出会う。鞠江は小さいころから面倒を見てもらっていた図書隊の教官・小牧に、密かな想いを寄せていた。そんな時、検閲機関である良化隊が、郁が…

世に棲む日日(三)

狂躁の季節がきた。長州藩は既に過激派の高杉晋作をすら乗りこえ藩ぐるみで暴走をかさねてゆく。元治元(1864)年七月に、京へ武力乱入し壊滅、八月には英仏米蘭の四カ国艦隊と戦い惨敗・・・・・・そして反動がくる。幕府は長州征伐を決意し、その重圧…