ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

東京輪舞

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 かつて田中角栄邸を警備していた警察官・砂田修作は、公安へと異動し、昭和、平成の世を振るわせる数々の事件と関わっていくことになる。ロッキード東芝ココム違反、ソ連崩壊、地下鉄サリン警察庁長官狙撃、金正男不正入国……。それらの事件には、個人の「正義」だけではどうにもならない警察内の様々な思惑、腐敗、外部からの圧力などが複雑に絡みあっていた。捜査に奮闘する砂田と、そんな彼を嘲笑うかのように事件の影に見え隠れする謎の女スパイ。その攻防の行方はーー。圧倒的スケールで激動の時代の暗闘を炙り出し、現代に繋がる日本の闇を暴く警察大河ミステリー!

 

昭和・平成に実際に起こった重大事件にフィクションを上手く組み合わせて、(無知な私などは)「これって本当の事だったのでは?」と思わせる秀逸な「公安」X「女スパイ」という王道ストーリーです。

自分が生きてた時代も「歴史ミステリー」の題材になるんだなぁ…なんて、今更ですが感じた次第です。

来年は積極的に未読な「月村了衛」作品を攻めたいと思ってます。