風化水脈 新宿鮫 Ⅷ
殺人傷害事件で服役していた藤野組組員・真壁が出所した。だが、真壁が殺そうとした男は、藤野組と組む中国人組織のボスになっていた。一方、高級車窃盗団を追う鮫島は、孤独な老人・大江と知り合う。大江に秘密の匂いを嗅いだ鮫島は、潜入した古家で意外な発見をしたー。
過去に縛られる様々な思いが、街を流れる時の中で交錯する。心に沁みるシリーズ第8弾。
2002年にノベルズ、2006年文庫化。
この作品は何かの受賞はしてませんが、シリーズの中でも名作だと思います。
今作のメインは、シリーズ第1作目「新宿鮫」で登場した藤野組「真壁」とその恋人「雪絵」。事件解決よりも、この2人の結末の方がが気になってしまうようなストーリーだと思います。
今年の初めに「月村了衛:ガンルージュ」を読了した際、オマージュしていた「新宿鮫シリーズ」。今更ながら「今年中に完走」ぜねば…と決意を新たに致しました。
そして、次巻「狼 花(おおかみ ばな)」も順調に読み進んでおります。
宿敵「仙田=ロベルト村上」が本格的に登場するので、この作品も期待できる面白さだと思います。
ではまた次回。カミングスーン!