ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

ミッドウェイ

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今回はいつもと趣きが違う作品「ミッドウェイ」です。

毎年 8月は何か戦争にちなんだ物語を読むことにしています。今回、この本を選んだ理由はシンプルに「一冊で完結」ということ。他にも候補があったのですが、まぁすぐに決定しました。

森村誠一といえば「人間の証明」などの棟居刑事シリーズが有名ですかね。あと、忠臣蔵新撰組などの歴史小説なども書かれていて、何冊が読んだことはありますね。

故郷への帰省の際に読もうと思い購入、600ページくらい楽勝…と思っていたら、なんと半分しか読み切れず、かなり読み終わるのが難産でした。

ストーリーは、太平洋戦争を決定づけたとも言っていい「ミッドウェイ海戦」を背景に、「中川寛子 」という一人の女性を愛した「降旗圭」「ロバート・ウッド」「大山雄一」の三人の男の運命が複雑に交差していく…という感じでしょうか。

中でも、ルーズベルトの陰謀によって、日本の敗北が決定づけられたことや、司令部や指揮官の采配ミスで尊い命が失われていく件(くだり)は、特に印象的でしたね
あと、戦後に「中川寛子」とロバートの妻「シャロン」が偶然出逢うラストシーンは良かったです。

難点といえば、(私が不勉強なのですが)戦闘機あたりは理解できるのですが、戦艦や空母の名称がいろいろ登場し、イマイチ 海戦の状況把握が出来ませんでした。

NHKは無理かもですが、2夜連続スペシャルあたりでドラマ化して欲しいと思います。そうすれば、海戦中の状況もわかりやすく理解できるので。

久々の森村作品でしたが、機会があれば「悪魔の飽食シリーズ」なんかも読んでみたいですね。

2014年8月29日 読了  個人的評価:⭐️⭐️⭐︎☆☆(日本人として知っていた方がいいこともあると思います。)



ここからは余談。
帯に「集団的自衛権」と書かれていたのですが、私 個人として「集団的自衛権」ってよくわかりません。

ただ一つ言えることは、当事者「自衛隊の皆さん」のことを思いあって、納得がいく方向に行くべき。

もし自分自身が自衛隊員だったら……と考えて、政府も方向性を見出して欲しいものです。

まぁ、この事は「原発」や「沖縄問題」にも通じることだと思いますが…

蚊帳の外の「安全な場所から」の意見には 本当に辟易しちゃいます。

って感じで、久々に真面目なことを考えた48歳の夏なのでした。