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ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

民 王

池井戸潤
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「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか。目をさましやがれ!」漢字の読めない政治家、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコミ、バカ大学生が入り乱れ、巨大な陰謀をめぐる痛快劇の幕が切って落とされた。義理の父とドラ息子が見つけた真実のカケラとは⁉︎  一気読み間違いなしの政治エンタメ!

2015年夏ドラマの池井戸作品が、今回独り勝ちの「花咲舞」と、もう一つがこの「民王(たみおう)」。2010年に発刊、2013年に文庫化された作品。ちなみにユニコーンでもイージューライダーでもありませんので…

この池井戸作品、いつもの「銀行物」ではなく、なんと「政治」がテーマ。もう記憶が風化されているが、2009年の自民党政権の末期に当時の「某総理(今はしっかり財務大臣なんかやってるけど…)」が起こした「漢字読み間違え事件」からインスパイアされたらしい。一億二千万人いる国民の中の総理大臣が漢字を読み間違えるとは…という疑問を「ボンクラ息子と意識が入れ替わっちゃった」ということが原因? …その発想からこの作品は産まれた様です。

でもこの作品、ただの政治風刺では終わりません。息子の身体に入れ替わった総理大臣・武藤泰山は若き日の政治への情熱を取り戻し、総理大臣になった息子「翔」は政治の世界の常識に疑問を感じ始める。そして、親は息子が置かれた現状を、息子は今までわからなかった親の気持ちをお互いに理解し絆を取り戻していく…という親子愛の物語でもあります。

ドラマでは描かれなかった「酔っぱらい大臣」のくだりなども懐かしく感じました…が、政権交代した民主党政治も簡単に頓挫し、結局は自民党政権に戻った現在。読み終わった後に爽快感が薄いのは政治に諦めを感じているからかもしれません。

安保法案や消費税問題などで揺れる国会をゲンナリした気分で見ている国民。自民党だけではなくすべての政治家は過去の政治失敗をもう一度反省し、この物語(できればドラマのストーリー)のような、信頼される政治、希望が持てる日本を実現していただきたい。

職業政治家は去れ!…と声を大にして叫びたい、そんな今日この頃です。

2015年9月20日 読了 個人的評価:⭐️⭐️⭐️(ちょいと厳し目か)

そして、おなじみ…ドラマについて少々…

遠藤憲一」「菅田将暉」のW主演でのドラマ化でしたが、全8話・平均視聴率 7.14%・最高 8.5%と結果的にはイマイチでした。しかし、主演の二人の名演(というか怪演?)が素晴らしかったですね。入れ替わりの演技なんか「顔」がお互いに入れ替わったような錯覚を感じたりして。年齢差はあるが間違いなく実力派と呼んでいい役者だと思います。原作とは違うストーリーでしたが、個人的にはドラマでのエンディングの方が好みでしたね。
それと、個人的には「仮面ライダーW(菅田が主演)」や「宇宙刑事シリーズ」の小ネタで、思わず吹き出しちゃったりして。
あとは忘れてはならないのが主要キャストによるエンディングでのダンス。特に遠藤憲一のキレキレダンス(モフモフンも良かったが)が最高。強いて言えば「Mステ出演」が実現できなかったのが残念でしたね。

そして、ひさびさに書店で購入したのがこちら…

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大人気シリーズ半沢直樹 第三弾「ロスジェネの逆襲」がついに文庫化。これを読んで機に前の2作品も読み返してみようかな…と思っています。

それと「探偵の探偵 Ⅳ」。主演の熱演も視聴率を獲得できず、残念ながら不完全燃焼で終わったドラマ。映画化もスペシャルもたぶん無いとみて、読破・完結したいと思います。次のレビューはたぶんこちらですね。

それではまた、次回。