のぼうの城 下
「戦いまする」
「これよ、これ。儂が求めていたものは」
一方、秀吉に全権を託された忍城攻撃軍総大将・石田三成の表情は明るかった。我が意を得たり、とばかりに忍城各門に向け、数の上で圧倒的に有利な兵を配備した。
後に「三成の忍城水攻め」として戦国史に記される壮絶な戦いが、ついに幕を開ける。
上巻 読了から早々と「のぼうの城 下巻」読み終えました。 前回の投稿で70万部と書きましたが、下巻の帯には200万部突破と書いてありますね。
さて、下巻から物語はグングンと加速度をつけて進んでいきます。本当に一気で読み終えてしまうくらいの勢いです。
序盤は個性的な家老3人の痛快な戦いぶり。そして絶体絶命の水攻めを破る「のぼう」の策略。そして最後の大円団。やっぱり、読み終えた後が心地よい作品はいいですね。
2015年6月6日 読了 個人的評価:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
そして、映画版の感想を少々…
映画は2011年9月の公開予定を東日本大震災を考慮して、2012年11月に延期。その上、クライマックスの水攻めシーンは大幅カットされての公開だったようです。
内容はほぼ原作に忠実で、「のぼう」以外のキャストはイメージに近いのでは、と思います。そして主演の野村萬斎ですが、「のぼう」の「大きい」という設定には相反しますが、彼独特の雰囲気がまた違った「のぼう」像を魅せていて、クオリティーの高い作品に仕上がっています。
今回も映画を観てからの原作読みでしたが、今回は先に原作を読んでからの方が良かったかな、という感じがします。原作での面白いシーンをかなり見逃してしまっているようで、出来ればもう一回 映画を観直したいと思ってます。
ストーリーといい登場人物といい素晴らしい魅力を持った作品なので、テレ東の正月長時間時代劇枠あたりで、もう少し細かな所まで映像化してもらいたいなぁ、なんて思いますね。
さて、話は変わりますが、春ドラマもいよいよ終盤。そろそろ 「アルジャーノンに花束を」と池井戸潤の「ようこそ、我が家へ」 読み始めたいと思います。先月は4冊しか読了出来なかったので、今月は出来れば7作品くらい読み終えたいですね。
それでは、また次回。