ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

SOSの猿

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三百億円の損害を出した株の誤発注事件を調べる男と、ひきこもりを悪魔祓いで治そうとする男。奮闘する二人の男のあいだを孫悟空が自在に飛び回り、問いを投げかける。「本当に悪いのは誰?」はてさて、答えを知るのは猿か悪魔か?    面白くて考えさせられる、伊坂エンターテイメントの集大成!

2016年「申年」一発目に読もうと思って購入した作品、伊坂幸太郎「SOSの猿」若干遅れての読了です。「スラスラ」っていうか「スラー」ってな感じで読んじゃいましたね。

この作品は2009年に発刊、2012年に文庫化された、漫画家の「五十嵐大介」氏との競作企画…だそうです。コンセプトは「エクソシスト」と「西遊記」の融合……でしょうかね。

悪魔祓いをする「私の話」と、株誤発注事件を語る「猿の話」が交互に語られ、最後に「融合」する……という流れですね。正直言って「なんじゃこりゃ!」です。細部を思えば「うーん、なるほど」と思う箇所はありますが、全体的には何が何だかわかりません。「あとがき」を読んだら、この時期の伊坂作品は「肩すかしもの」とか「モヤモヤシリーズ」とか言われているみたいです。

(ブログを始める前ですが)今まで読んだ伊坂作品「重力ピエロ」「ラッシュライフ」「ゴールデンスランバー」など「映画化」された作品は(そこそこ)面白かったですが、独特の世界観がありますね。ちょっとズレると今回のような………な感じになるのでしょうかね。


2016年1月12日 読了 個人的評価:⭐️(伊坂好きでも評価が低いみたいです)


伊坂作品は、あのノーベル平和賞候補作家「村上春樹」氏に似てると誰かが言ってましたが、私も「同感」です(とハッキリ言えるほど両者の作品を読んでませんが)。村上作品は「ノルウェーの森」を読んで………でした。次に村上作品を読むときがあるなら、氏がノーベル賞を獲ったときですかね?

まぁ これからも伊坂作品は「読まざるを得ない」状況ですが、どうか「ハズレ」に当たりませんように……。

そして次回は、テレビ東京「新春(ワイドじゃなくなった)時代劇」原作の……

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阿部龍太郎「信長燃ゆ」です。阿部氏の作品は読むのが初めてなので、どんな感じか楽しみです。

それではまた、次回。お楽しみに〜。