ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

64 上

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元刑事で一人娘が失踪中のD県警広報官・三上義信。記者クラブと匿名問題で揉める中、〈昭和64年〉に起きた翔子ちゃん誘拐殺人事件への警察庁長官視察が決定する。だが被害者遺族からは拒絶され、刑事部からは猛反発をくらう。組織と個人の相克を息詰まる緊張感で描き、ミステリ界を席巻した著者の渾身作。

今回は大好きな作家「横山秀夫」の久々の新作で、(2015年5月)現在、ドラマ放送中の作品「64(ロクヨン)」上巻を読み終えました。

「陰の季節」「動機」「顔FACE」に続く「D県警シリーズ」第4弾にして初の長編作品。2005年刊行の「震度0」以来、7年ぶりの新作です。

2012年 発表後、「週刊文集ミステリー」と「このミス」にて第1位。本屋大賞で第2位など、多くの賞を総なめし、2015年 ついに文庫化と相成りました。
最近はほとんどネット中古本の私ですが、この作品は特別、もちろん本屋さんで新書購入いたしました。

刊行までの長い月日は、作者の急病と、復帰後は、既に書き上げていた数千枚の原稿を捨ててまで作品の完成度にこだわった結果です。
それ故に、圧倒的な密度を持った文章が、速読できないほどの迫力で読み応え満点、グイグイ引き込まれていきます。

上巻では、ある理由から失踪した娘の事などにより、今まで築いてきた「記者クラブ」との関係が崩れ、尚且つ「64(ロクヨン)」事件被害者への警察庁長官の訪問を依頼された広報官の主人公。
記者クラブの反乱、被害者の訪問拒絶、刑事部と警務部の確執 etc.が渦巻く中で、エース「ニ渡(ふたわたり)」の暗躍…

流れは前作の「震度0」に似ているような気がしますね。主人公「三上」は幾多の問題をどう結論づけていくのか? そしてエース「ニ渡」はどんな意図で暗躍しているのでしょう?

でも、1番印象に残った事は「昭和64年て七日間」だったんだってこと。もうすっかり忘れてましたわ。

2015年5月10日 読了 個人的評価:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️


そしてストーリーは…

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下巻へと続きます。上巻に比べ少し厚みがあるようです。

それと、現在放送中のドラマは5月16日の第5話が最終回。

下巻を読了後、ドラマを一挙観して、ブログアップの予定です。

久々の「先読み」方は吉と出るか凶と出るか。はたして?


それでは、また次回。