毒 猿 新宿鮫 Ⅱ
「はてブロ」アップデートで戸惑いが隠しきれない…
ということで、「勝手にシリーズ化」集中読破シリーズから「毒猿 新宿鮫 Ⅱ」読了致しました。
表題の「毒猿(どくざる)」とは、狙った獲物は逃がさないプロの暗殺者「職業兇手」の意。
1991年刊行、1998年文庫化なので、たぶん初読は2001年くらいと記憶しております。ストーリーもかなり記憶に残っていましたね。
さて、例のごとく、ストーリーは…
歌舞伎町の女・奈美。孤独な彼女が心惹かれる外国人・楊は、謎の影を持つ男だった。一方、「新宿鮫」と恐れられる新宿署刑事・鮫島は、完璧な「職業兇手」(殺し屋)が台湾から潜入していることを知る。「毒猿」と呼ばれる男が動きはじめた刹那、新宿を戦慄が襲う! 鮫島は、恐るべき人間凶器の暴走を止められるのか? 奈美の運命は‥‥‥。 圧倒的な興奮と感動がふたたび!!
という裏表紙から感じるように、かなり「ハードボイルド」且つ「スペクタクル」な内容でした。
私も感じましたが、多くの方が「前作を凌ぐ」という印象を持ったようです。私なりにその理由を推察するに、主人公「鮫島」と毒猿を追う台湾警察の「郭栄民」の強い友情の絆、そして暗殺者「毒猿・劉鎮生」とホステス「奈美」との「儚い恋」が「強い引力」で読者の気持ちを引きつけた…からではないのでしょうか。
それと、恋人の「晶」の出番が少ない(晶ファン、ごめんなさい)為、主人公のツンデレが少ないというのも、よりハードボイルドで良かったのかもしれませんね。
「毒猿・劉」と台湾警察「郭」は、味のあるキャラだったので、この物語のみの登場は勿体無かったと思います。(今更ですが)上下2巻だったら、もっと重厚で濃密な物語になったのでは……