新宿鮫
この作品は吉川英治文学新人賞などを受賞。1990年に発刊、1997年文庫化ですから、たぶん90年代後半に読んだと思うので、約15年ぶりの再読でした。勿論、ストーリーは頭に(残骸すら)残っていませんでした。
今回もまたストーリーは裏表紙から…
ただ独りで音もなく犯罪者に食いつくーー 。「新宿鮫」と恐れられる新宿署刑事・鮫島。歌舞伎町を中心に、警官が連続して射殺された。犯人逮捕に躍起になる署員たちをよそに、鮫島は銃密造の天才・木津を執拗に追う。待ち受ける巧妙な罠! 絶体絶命の鮫島・・・。登場人物の圧倒的な個性と最後まで息をつかせぬ緊迫感! 超人気シリーズの輝ける第1作、ついに登場!
……と、最後の「!」マーク3連荘が「力」入ってる感 ハンパないですね。
登場人物も主人公「鮫島」はもとより、恋人の「晶」、上司の「桃井」、ライバル(と勝ってに思っている)の「香田」、鑑識官の「藪」、そしてヤクザの「真壁」など存在感あるキャラクターがこれからのシリーズをどのように彩っていくのか楽しみです。
おぼろげながら、初読時はあまり良くない印象だったように記憶しています。でも、今回は作品の完成度の高さを感じ、なかなか楽しんで読み進めることができました。自分の実年齢が主人公 鮫島を追い越した所為かもしれませんね。