ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

プラ・バロック

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今回は先日放送された「クロハ 〜 機捜の女性捜査官」の原作「プラ・バロック」 読了いたしました。

まずはドラマの感想から…

ほとんどの方が感じたかと思いますが、某ドラマ「ア◯フェア」と「ス◯ロベリーナ◯ト」を足して2で割った感じ…でしょうかね。しかし、二番煎じ感は無かったですね。

主人公「クロハ」を演じるのは、朝ドラでの国民的女優、そして今期の月9での抜群のコメディエンヌぶりを魅せる女優 杏。今回のクールな刑事役もピッタリで、さすがは「ハリウッド俳優のDNA」でしょうか? これからますます売れっ子になっていきますねー、杏ちゃん。


そろそろ本題に移りますが、この「プラ・バロック」は2009年に発表され、第12回日本ミステリー文学大賞新人賞を獲得、2011年に文庫化されました。作者はなんとライトノベル出身だそうです。

新人とは思えないストーリー展開、違和感のない文章力でグイグイ読み進められると思います。

ストーリーとしては、神奈川県警機動捜査隊に所属する女性捜査官「クロハ・ユウ(黒葉佑)」は男社会の警察内部の軋轢に揉まれながら、当初ヤル気の無かった捜査本部を動かし、「集団自殺」と思われた事件の真犯人に迫っていくという流れですね。

題名の「プラ・バロック」の「プラ」はアフリカのボツワナで使われている通貨の単位で、「雨」という意味もあるらしく、物語中はずっと雨が降っているシチュエーションなのです。そして「バロック」は「歪んだ真珠」の意。友人の「キリ」からもらった「歪んだ真珠」と事件全体のイメージを表しているのでは?と感じました。

あと、3Dプリンターや仮想空間でのアバターなど、現在では手軽に感じられるようになった事柄ですが、発表当時はまだまだ「近未来的な印象があった」と思います。ドラマ鑑賞後の読破だったのであまり感じ無かったかもしれませんが、ドラマを観ていなかったら独特の近未来感を感じると思いますよ。

それと、主人公「クロハ」を始め、主要人物をカタカナ表記にしている所がイイですね。漢字表記の「田中」よりも「タナカ」の方が、明確に人物を追っていけると感じました。

クライマックスの真犯人との激闘は、ドラマよりも緊張感がありますね。絶体絶命のクロハに迫る究極の選択!。まさに手に汗握る展開ですよ。

2015年2月24日 読了  個人的評価:⭐️⭐️⭐︎⭐️☆



実を言うとフライングしてこちら、
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次回作「エコイック・メモリ」も購入してしまいました。

(今回のドラマは11.4%の視聴率と若干微妙でしたが)多分、連ドラ化 もしくは SP第2弾があると思いますので、その時に読もうかと思います。

秋に連ドラ。そして書き下ろし新作が映画化…なんて事になったりして…


2月も何とかノルマの5冊を達成できました。今後もこのペースで行きたいですね。


それでは、また。