ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

新・魔獣狩り 9 狂龍編

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新・魔獣狩りシリーズ 第9弾 「狂龍編」読了です。関係ないですが、カバー絵が作者の顔に見えるのは私だけでしょうか?

スタートは前回からの「拷問先生」への拷問返しシーンから。毒島獣太が怒りまくってます。ひることのコンビも絶妙。そして拷問先生への拷問係に「梵」登場。先生、あっさり白状してリタイヤ…でしょうかね。まぁ 所詮 小物ですから。

一方、岩手にいる文成仙吉は誘拐された鬼奈村典子を探すため「早虎多聞」の屋敷に潜入、そこで、多聞の娘「沙世」を拉致した猿翁と遭遇。猿翁の誘いに乗り、共に黒御所の元へ行くことに。

その頃、白井完の屋敷ではドーベルマンによる飛狗を生み出す実験が行われていた。間違った実験により偽りの飛狗「魔犬ドーベルマン」が誕生してしまい、僧の英真リタイヤ、度々登場していた白衣の男、名前が清水と判明した途端 リタイヤ。

拷問先生からの情報で屋敷に潜入した毒島と美空は捕らえられていた寿海と魔犬に腕を噛み取られた白井完を救出する。

その時、白井完 救出に登場した氷室犬千代が毒島・美空の行く手を阻む。鬼道の力を得た犬千代に金剛拳を使って応戦する美空。激闘の最中、ドーベルマンを退けた夜血に気を取られている隙に待機していた九門鳳介・ひるこの車で脱出に成功するが、白井完の血の匂いを辿って魔犬が追っていく。

場面は変わって、有堂岳と風子。早虎と思われる者たちに土蔵に捕らえられている。すると、そこに謎の老人登場。その老人に助け出される。

一方、黒御所に捕らえられている金犬四郎と島村。島村は自らの手首を切り落とし、助けを呼んでくることを四郎に誓い、脱出成功。

そして、沙世をさらわれた早虎屋敷では、娘を心配する妻 ヒカリを余所に、多聞は白村・志村完介らと今後のプランを検討していた。

クライマックスは、黒御所・猿翁、そして文成は「早虎修平」と取引を持ちかけるが、修平は鬼道の力を発動。

一方、ひるこの屋敷で白井完に早苗ちゃんの蝦蟇を取り除く方法を問い詰める毒島。その時、魔犬ドーベルマンが襲来。それに立ち向かうは毒島・ひるこの最強タッグ…という感じでラストでした。

2015年2月14日 読了  個人的評価:⭐️⭐️⭐︎☆☆



ちょっと整理すると

東京ステージは、鳳介・美空・毒島・ひるこ・梵・夜血・寿海。対するは犬千代と魔犬。

岩手ステージは、黒御所・猿翁・たぶん白井狂風。対するは早虎・金犬・たぶん熊猪。それに音部・高野山・腐鬼一族。そして中立の文成仙吉。ほとんどが岩手に集結。
腐鬼の「蓮華水」と組んだ(?)黒御所に腐鬼一族は同調。ケセン一族とは力でという流れでしょうか。

東京方面は白井完の自滅で犬千代と犬を倒せば終了…となりそうですが…

それに岳と風子を助けた老人はたぶん…生きているかもしれない「あの人物」なんでしょうね。

今回はほとんどドーベルマンが主役のお話でしたね。

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さて、次巻「空海編」。シリーズもあと四巻で終了です。

ドーベルマンと犬千代の「犬二匹」をどこまで引っ張るかがポイント。

あとは「熊猪兄妹」もそろそろ本気だして欲しいところです。


それでは、また。