喋々喃々
ちょうちょうなんなん【喋々喃々】=男女が楽しげに小声で語り合うさま。東京・谷中でアンティークきもの店を営む栞。ある日店に父親に似た声をした男性客が訪れる---少しずつふくらむ恋心や家族との葛藤が、季節の移ろいやおいしいものの描写を交え丁寧に描かれる。
紹介文にもある通り「可愛らしい主人公」の想いと「移ろいゆく季節描写」や谷根千や浅草の「美味しい物」と絶妙な交わりで、かなり「お腹が空く」作品です。
「不義密通」ではなく「道ならぬ恋」と主人公に対して「嫌悪感」を全く感じさせないのは女性作家ならでは…でしょうかね。
全12章を一章づつ丁寧に読み進み、結局 読了に「一年以上」かかっちゃいましたゎ。
読了後、舞台である「谷根千」や「浅草」を散歩して、作品に登場したお店で主人公を想いながら「美味しい物」巡りがしたいです。
特に「イッセイさんが主人公を連れ歩く」くだりを再現してみたいですねぇ。
でも作品に登場した「アンジェラス」や「谷中 ボッサ」など「閉店・移転」してるお店もあるので、急いだ方がいいかも。
今回 この作品を読むきっかけは「本と晩酌のセット」が描かれたカバーに一目惚れしたため。
そして、次の作品も準備完了。
さて、どこで「呑みながら」読もうかな?
それではまた次回。お楽しみに〜。