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ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

コルトM1851残月

月村了衛
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残月の郎次ーーーー昼は廻船問屋の番頭、夜は裏金融を牛耳る儀平一味の大幹部。組織の跡目と目された彼の運命は、ある殺しを機に暗転した。裏切られ、組織を追われた郎次は、屈辱の底で江戸の暗黒街に絶望的な戦いを挑む。その切り札は存在すら知らぬ最新式のコルト六連発!   硝煙たちこめる大藪春彦賞受賞作。解説・馳星周


2013年発刊、2016年4月に文庫化ホヤホヤの月村了衛「コルトM1851残月」読了です。2010年に脚本家から小説家に転身し、代表作「機龍警察シリーズ」や「土漠の花」は数々の賞にノミネート及び受賞している新鋭は、この作品で2014年の「ハードボイルド小説」「冒険小説」のカテゴリーから選ばれる「大藪春彦賞」を見事受賞致しました。そして、その後もヒット作を連発しております。

さて、この「コルトM1851残月」ですが、主人公はなんと「悪党」。いわゆる「ノワール」な作品なのです。

幼い頃、父親から殺されかけた主人公「残月の郎次」は、江戸の暗黒街を牛耳る「儀平」に拾われる。親のように育ててくれた「儀平」もまた、自ら我が子を「手にかけた」男だったのである。
郎次は自らが持つ最新拳銃「コルト」を使い、組織の「跡目」とも目されるまで登りつめる。しかし、「」を殺した事で、組織に裏切られ死の寸前まで追い詰められる。「ある女」のおかげで命拾いした「郎次」は切り札の「コルト」を手に復讐を誓う………といった展開でしょうか。

表題の「コルトM1851」ですが、通称「ネイビー・リボルバー」と呼ばれ、ペリー来航の際に幕府へ数丁贈られたらしく、(皮肉なものですが)かの「桜田門外の変」にも使用されたとか、されないとか。
まぁ今作品の時期には、そんな「連射できる短筒」が存在するとは夢にも思わなかったでしょうね。

序盤は、あまりにも主人公らしくない「悪党の」郎次に感情移入し難いのですが、中盤あたりから展開が加速していき、「騙し騙され」の連鎖とスピード感ある「ガンアクション」で最後までグイグイ読み進んでしまいました。

伏線の回収が未完全(だと思う)なのは、読者の想像におまかせする……といったところでしょうかね。

1つだっけ「難点」を挙げるとすれば、「善右衛門」やら「利兵衛」やら「段右衛門」やら…登場人物の関連がイマイチ頭に入りにくいところでしょうかね。はじめに「人物解説」した方がいいと思いますよ。


2016年5月7日 読了 個人的評価:⭐️⭐️⭐️(主人公に感情移入できませんね。悪党嫌いだし)


月村作品は通算3作目。ブログ開始からは前回の「神子上典膳」に次いで2作目です。そして来月(2016年6月)には「黒 警」も文庫化されるようです。あと、予想ですが、人気の「機龍警察シリーズ」は来年一気に文庫化されるとふんでいます。多分「発売元」で色々あるんじゃないかな……なんて思ってますけどね。

さて次回ですが、映画「64」とのタイアップで……、

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今月始めにTBS系で主演「仲村トオル」で再ドラマ化された 横山秀夫の名作「影の季節」を読み返してみようと思っています。


それでは、また次回。お楽しみに〜。