メルカトルかく語りき
傲岸不遜(ごうがんふそん)で超人的推理力の探偵・メルカトル鮎。教師殺人の容疑者はメフィスト学園の一年生、二十人。全員にアリバイあり、でも犯人はいるーーーのか? 相棒の作家、美袋三条(みなぎさんじょう)は常識破りの解決を立て続けに提示する探偵に“怒り”すら抱く。ミステリーのトリックを嘲笑い自分は完璧とのたまう”銘“探偵の推理が際立つ五篇!
〇んだはずだよ、「お富さん」ではなく「メルカトル」〜 ♪
今回は麻耶雄嵩「メルカトルかく語りき」を(やっとこさ)読了いたしました。この本に辿りつくために「2冊」読みこなしましたからねぇ。その為か、「メルカトル節」に免疫がついたようです、ハッハッハー。
主人公の「メルカトル鮎」は「名」ではなく「銘」が付く探偵。あまりの推理力に「登場した時点で解決」してしまうが故に、登場は「短編」に限られるようです。そして今回も秀逸(と言って良いのか?)な五つの短編で、結末が何やら似通っているものを集めたようです。
完全に「騙されている」ような結末なのにストーリー構成が見事なので、なんかスッキリしたような、しないような〈麻耶(まや)だけにマヤマヤっととした感じ〉の読了感でしたね。
それに、デビュー作で◯亡したはずの主人公なのに、シリーズが続いていくなんて……どうなんでしょうか? まぁ 面白ければオッケーなんですかね。
2016年2月4日 読了 個人的評価:⭐️⭐️⭐️(トリッキーな結末がお望みでしたら+⭐️)
前回 読み終えた「信長燃ゆ」ですが、並行して読んでいる「下巻」は、現在三分の一を過ぎたくらい。面白いのですが、ページが多くてなかなか進みません。まぁ 来週中には読破できるとは思いますがね。
そして、それと並行してのこちら……
今期 日テレ系ドラマの原作「怪盗探偵 山猫」と「臨床犯罪学者・火村英生の推理」も読破予定です。どちらも続巻があるようですが、今回は「さわり」だけに止めておきたいと思っています。
それではまた、次回。お楽しみに。