ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

風が強く吹いている

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箱根駅伝を走りたいーーーー そんな灰二(はいじ)の想いが、天才ランナー走(かける)と出会って動き出す。「駅伝」って何?  走るってどういうことなんだ!  十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(= 生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく・・・・・・風を感じて、足れ!   「速く」ではなく「強く」ーーーー  純度100パーセントの疾走青春小説。

今回の読了は箱根駅伝をテーマにした、三浦しをん「風が強く吹いている」です。前回の宮部みゆきの代わりにコレを年末に読んだ方が良かったなぁ……て、つくづく思います。さすがは三浦しをん、爽快な物語でした。

2006年発刊後、2009年に文庫化。漫画化・ラジオ・舞台、そして実写映画化された人気作品です。銭湯の帰り道にハイジは「走りの申し子・カケル」と運命的な出会いをする。そしてオンボロアパート「竹青荘(ちくせいそう):通称 アオダケ」に住む住民を巻き込み、無謀にも「箱根駅伝」を目指すと宣言する。バラエティあふれる10人の仲間と箱根駅伝に向けて猛特訓に励むも、前途は多難……。果たして、夢の箱根駅伝に出場できるのか?………という流れでしょうか。

九章からの箱根駅伝の「くだり」からは、250ページ ノンストップで読んじゃいますよ。まるで「実況中継」を観てるみたいに。

特に私の地元「小田原・箱根」の5・6区のあたりは「ほーほー」てな感じで、「えー、選手ってこんなに大変なんだ……」なんて感心したりして。(人数が少ないからかもしれませんが)電車や路線バスを使って「走り終えた選手」や「次の日走る選手」がサポートするなんて、普通に観てたらわかりませんよね。

そして、「恋」やら「友情」やら「感謝」などが入り混じって、最後は感動の「ゴール」が待ってます。

あぁー、やっぱり 正月前に読むんだったなぁ。

2016年1月11日 読了 個人的評価:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(来年、箱根駅伝ちゃんと観よう)


私は基本的に「長い時間観ている」という作業が苦手。「駅伝」や「マラソン」などは途中で確実に「寝落ち」です。でも、この作品のおかげで(ちょっとだけ)興味が湧きました。

そして次回は、本来なら2016年の始まりにと思っていた……

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伊坂幸太郎「SOSの猿」です。理由はただ単に「申年」だから……。

ではまた、次回。カミングスーン!