読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

世に棲む日日(四)

司馬遼太郎
f:id:K-norita0426:20151018173958j:image

動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し……。わずか八十人で兵を挙げた高杉晋作のクーデターは、きわどく成功する。幕府は、慶応二(1866)年、この長州藩を圧し潰そうと、天下の兵を糾合し、藩の四境から進行するが、時運はすでに移り変わっていた。維新の曙光を認めながら、しかし高杉はもう死の床にあった……。

四カ国艦隊に大敗した長州藩。敗戦交渉を成功させた高杉らを、以前の同志たちが「裏切り者!」と命を狙われ、さらに 幕府恭順を旨とする「俗論派」が藩体制を牛耳る。絶体絶命の高杉だが……というのが前巻までのストーリー。

ついに最終巻となる「世に棲む日日」。この巻では、伊藤俊輔(博文)曰く「動けば雷電の如く……」の例えのよう、まさに「電光石火」。「功山寺挙兵」を成功させて、藩体制を取り戻し、幕府軍との「四境戦争」では、奇策に次ぐ奇策と将軍の死去という天の助けもあり、長州藩に奇跡の勝利をもたらすました。この、桶狭間での「織田信長」にも匹敵するような英雄・高杉晋作。彼がもし、存在しなければ、幕末から明治への歴史の流れが変わったのは間違いないでしょう。

当初 「長州を焦土にすることで、日本人の目を覚まさせる」と言い切った高杉晋作。この発言は一見「テロリスト」のように思われがちですが、人一倍「藩主」や「家族」への「忠義」を重んじる「彼」の「壮絶なる覚悟」あっての言葉だったのでは…と思います。

もし現代に「高杉晋作」のような人物が現れたら……安全・安心思考の大衆からは確実に「バッシング」でしょうね。もう少し前(民主党政権手前)だったら、それこそ「維新のカリスマ」として、国際社会にも互角以上に渡り合ってくれたかもしれませんね。

「民の為の変革」を実行できる「政治家」って何処かにいるんでしょうかね。誰もが「職業議員」にしか見えないんだけどね、なんて。


2015年10月17日 読了 個人的評価:⭐️⭐️⭐︎⭐️


久々の「司馬遼」でしたが、一章が短くて比較的スラスラ読めました。機会をみて、高杉晋作が登場する別物語「十一番目の志士(上下巻)」と、松陰の叔父・玉木文之進 に弟子入りした「二百三高地」で有名な乃木希典が主人公の「殉死」も読んでみたいと思います。

そして大河ドラマは現在、明治編へ突入しているようですね。秋クールの新ドラマも始まりましたので、あと何話かの幕末編はとりあえず消化し、年末に明治編を「イッキ観」しようか…なんて思ってます。

そして来年は「真田丸」、再来年は「井伊直虎」と、戦国武将ものが続きますね。来年は当初 池波正太郎の「真田太平記 全12巻」で行こうか…とも思ったのですが、方針変更で司馬遼太郎の「風神の門」と「城塞」、あとは柴田錬三郎の「真田十勇士」あたりを読破しようか…と思ってます。


そして、秋クールドラマの原作…

f:id:K-norita0426:20151018174023j:image
久坂部羊「無痛」を読破中。実を言うともう半分まで読み終わりました…が、読んでると「心が病みそう」になり、かなりキツイです。並行して読んでいる「図書館戦争シリーズ」に助けられていますね。

まぁ 自分で読もうと思った「本」だから最後まで全うしますけどね。

それではまた、次回。