ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

図書館戦争 図書館戦争シリーズ①

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2019年(正化31年)。公序良俗を乱す表現を取り締まる「メディア良化法」が成立して30年。高校時代に出会った、図書隊員を名乗る“王子様”の姿を追い求め、生き過ぎた検閲から本を守るための組織・図書隊に入隊した、一人の女の子がいた。名は笠原郁。不器用ながらも、愚直に頑張るその情熱が認められ、エリート部隊・図書特殊部隊(ライブラリー・タスクフォース)に配属されることになったが………!?
番外編も収録した本と恋の極上エンターテイメント、スタート!

「大好き」になってしまった作家・有川浩の人気シリーズ「図書館戦争」。いつかは読もうと思っていましたが、映画第二弾の上映を機に読破することを決めました。全6作品…ちょっと多いかなぁ。

この作品は2006年発刊、文庫化は2011年と意外に最近のこと。2008年にアニメ化、そして映画第1作目の公開が2013年。そして今年2015年10月10日に第二作が公開予定です。

内容はズバリ「図書館で戦争!?」する「月9的ラブコメ」です。この設定で、世の古ぼけた男どもは関心を無くす…と思いますが、この作品の奥には深いテーマが存在しているのですよ。だって、あの「アタックチャンス」の本家の方も絶賛しているんですから。

驚きなのは作者・有川氏が、図書館に掲げてある「図書館の自由に関する宣言」から妄想を膨らませて、この全6作品にもなる壮大な物語を生み出したこと。

第1:図書館は資料収集の自由を有する。
第2:図書館は資料提供の自由を有する。
第3:図書館は利用者すべての秘密を守る。
第4:図書館はすべての検閲に反対する。
図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。

こんな「宣言」を掲げているなんて知りませんでしたよ。ちょうど今、安保法案の強行採決なんかを見ると、時の権力者の横暴から大切なことを守る…という事は 案外 簡単ではないのでは…とか感じちゃいます。

最近起こった悲惨な事件の犯人が「SNS」をやっていたことで、「SNSをやってる」=「危ない奴」とか見られたり、こんな「本」や「映像」が、社会に悪影響を及ぼす…なんて、大衆が騒ぎ立てれば、この作品のような「世界」になってもおかしくない…かも。

なんちゃら法案もそうですが、「それ自体の問題」ではなく「運用する側のモラルの問題」ではないのかなぁ…と思いますよ。国民に対して「充分な説明が出来ない」ことは、どう考えても「いいこと」であるはずがない…と私は思います。

おっと、脱線しましたね。お決まりな設定の作品が、作者の壮大な妄想で素晴らしい「ラブコメ」になってます。これは間違いないですよ。おまけのお話も秀逸です。

2015年9月14日日 読了 個人的評価:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

実は、前回の「探偵の探偵3」よりも早く読み終わっていたのですが、最終回に合わせて投稿のタイミングを入れ替えました。

現在、池井戸「民王」は最終章、司馬遼の「世に棲む日々3」は大河ドラマを見てないので遅れ気味です。

そして、「図書館戦争シリーズ」次巻は…

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第2弾「図書館内乱」です。読むのは来月になるかなぁ。来月は映画第1作目とSPドラマの放映がある。そして、第2作目の前売り券を購入する予定となっております。


ではまた、次回。