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ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

64 下

横山秀夫 週刊文春ミステリー 本屋大賞
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記者クラブとの軋轢、ロクヨンをめぐる刑事部と警務部の全面戦争。その狭間でD県警が抱える爆弾を突き止めた三上は、長官視察の本当の目的を知り、己の真を問われる。そして視察前日、最大の危機に瀕したD県警をさらに揺るがす事件がーーー。驚愕、怒涛の展開、感涙の結末。ミステリーベスト二冠、一気読み必死の究極の警察小説。

さて、横山秀夫 待望の新作長編「64 ロクヨン」下巻 読了。そして すぐにNHK制作のドラマ5話連続で観ました。

上巻では、主人公「三上」が自身の愛娘失踪の最中、順調だった記者クラブとの関係が悪化・断絶状態になり、その上、警察トップが未解決事件の被害者宅を慰問、その後 会見を行うことが決定。しかし、遺族は慰問を拒否。主人公は更に困難な立場に立たされる事になりました。

下巻では、長官視察の本当の目的を知る事により、刑事部と警務部の対立戦争に巻き込まれてしまう三上。

愛着があり、尊敬する上司がいる「刑事部」と、現在の職務である「警務部」。はたして、自分はどっちに味方すれば良いのか? 迷走する三上だが、伝説の刑事からの「明日の為に今日を費やすな」の言葉により、「今 自分のすべきこと、出来ることをやる」ことで活路を見出す。そして、部下や記者クラブとの信頼を取り戻していく……で終了か、と思わせてからの「64」を模倣した誘拐事件が発生。

誘拐事件の指令車両に乗り込んでのやり取りは、スピード感がありながら、物語中 最も重厚な人間ドラマが展開されます。三上の娘への「思い」…そして、誘拐事件の裏に潜む「思い」が胸を打ちますね。

最後に一つだけ注文があるとすれば、エース「二渡」の活躍がやや薄いのでは。(作品にならないかもしれませんが)二渡視点からの「64」の物語も「番外編」と発表してはいかがでしょうか?

それにしても、横山秀夫の「警察小説」は秀逸ですね。短編でもいいので 新作が出ること、期待してます。


2015年5月18日 読了 個人的評価:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐︎(事前に「陰の季節」を読んでおくことをおすすめします)


そして、ドラマ版の感想を少々…

原作を読み切ってからのドラマでしたが、今回は目論見通り 正解でした。最後のシーンは原作版ではあやふやだった「64」事件の結末と、自宅にかかってくる電話でフィナーレ…と、救われた感じでの終わりがよかったですね。


あらすじを知らなかった私は 「なんで、主役がピエール瀧? 」と思いました。D県警シリーズといえば「エースニ渡」が主役だと思うじゃないですか。(失礼ですが)まぁ 設定通りの「鬼瓦」、なかなかのキャスティングでした。映画では「佐藤浩市」、ちょっとカッコよすぎでは? なんて思います。

元美人婦警の妻 美那子は「木村佳乃」映画は「夏川結衣」が演じるようです。

部下の美人婦警 美雲は「山本美月」、映画は「榮倉奈々」で、とちらも真面目・一途キャラでいいですね。

そして注目は東洋新聞記者 秋川役が「永山絢斗」と映画は「瑛太」と、なんと兄弟で同じ役を演じるそうです。

その映画版 公開は2016年。前編・後編の二部作公開はだそうです。

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映画公開の頃、D県警シリーズを再読しようかと思ってます。最低でも「陰の季節」は読み直したいですね。

それでは、また次回。