世に棲む日日(一)
第1巻では幼少時代の松陰から黒船への密出国計画までのストーリー。
優しい家族と厳しい叔父「玉木文之進」らに「純粋培養された」吉田寅次郎は幼き頃より長州藩の「山鹿流兵学師範」であった。藩より九州・平戸や江戸へ遊歴を許され、江戸から奥羽へ向かうという友との約束を優先した為に脱藩・育み扱いの浪人となる。
幕末物といえば「坂本龍馬」と「新撰組」。「吉田松陰」は龍馬に影響を与えた人物という印象しかありませんでした。純粋培養された世間知らずの男だからこそ、禁を犯してまでも行動を起こした気持ちが理解できる気がします。
また、物語の中で松陰が鎌倉にいる叔父の「竹院」という僧を訪ねるシーンがあるのですが、荏柄天神や頼朝の墓、由比ヶ浜や大仏、江ノ島なども巡ったようです。竹院は瑞泉寺の第25代住職になった人物で、瑞泉寺にある松陰留跡碑を近日中に見に行きたいと思います。
2015年2月9日 読了 個人的評価:⭐️⭐️⭐︎⭐️☆
そして大河ドラマの感想を少々…
視聴率、かなり苦戦しているようですね。要因は前々回の「八重の桜」の戊辰戦争のイメージ。そして現在の首相へのゴマスリを想像させる…などネットでは様々な憶測が流れています。
あと、主役は「吉田松陰」や「高杉晋作」ではなく「松陰の妹」と元群馬県令(知事)の「小田村伊之助」である事がイマイチ ピンとこないこともあるんじゃないでしょうかね。県庁問題で高崎市から反感を買っている人物らしいですから。
イケメン・パラダイス状態で臨んだ大河ドラマですが、視聴率獲得は今後も厳しそうですね。