ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

足抜 吉原裏同心 (二)

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今回の読了は吉原裏同心シリーズ第二弾「足抜(あしぬき)」です。前巻の「流離」読了からもう半年が過ぎてしまいました。

今回のストーリーはまさに題名の通り「遊女を吉原から逃げ抜けさせる一味」と吉原会所のせめぎ合いです。

最初は最近 吉原を騒がせている「掏摸(すり)一味」を退治することからスタート。

その後、人気花魁の「香瀬川太夫」が忽然と消え失せるという事件が起こる。調べてみるとその前にも「市川」・「春駒」という二人の遊女が姿を消しているという。

赤穂浪士の血族を騙る「竹越繁千代」一味が吉原で起こす面倒を解決しながら足抜の謎を追う幹次郎たち。

「春駒」・「市川」を「引き抜きの源次」に殺されるも足抜の謎を解明し、更に企てていた「花染太夫」と「藤紫太夫」の足抜を未然に防ぎ、一味を退治する。

そして、最後に「香瀬川太夫」の件の黒幕と対決する「四郎兵衛」率いる会所の面々…という流れ。

最後の四郎兵衛の遊女に対する厳しさと優しさがなんともたまりませんでした。

2015年1月17日 読了  個人的評価:⭐️⭐️⭐︎⭐︎☆

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今回は旧藩からの追っ手の話はなし。

もう一人のヒロイン「薄墨太夫」が本格的に登場です。奥様「汀女」と太夫の両方からイジられる主人公が可哀想やら羨ましいやら。

そして冴え渡る幹次郎の剣技。今回の「秘剣・浪返し」は5回でした。

前回も書きましたがこのシリーズは現在「二十一」巻まで刊行。このペースだと10年近くかかってしまうので、今年はペースアップして5・6冊は読破したいと思います。

それでは、また。