ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

新・魔獣狩り1 鬼道編

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今回の読了は夢枕獏 初期の代表作「サイコダイバーシリーズ」第13弾、「新魔獣狩り 鬼道編」です。実はこの本を読むのは3回目。最初は購入時の1995年。そして2010年に「魔獣狩りシリーズ」が新ラベルの合本版が発売されたとき。そして今回です。

この物語は「魔獣狩り」から1年後、再び 「九門鳳介」「文成仙吉」「美空」の三人が集い、さらに獣師「猿翁」やもう一人のサイコダイバー「毒島獣太」も加わり、前作よりもさらにスケールアップしています。

今回の鬼道編では、死んだはずの「黒御所」奪還の為、「猿翁」は「文成仙吉」に共闘を申し入れる。
そして、九門鳳介は「飛狗」の犬「夜血」と偶然 現れた孔雀明王「美空」と共に暴力団「神明会」の男達を撃退する。
また、空海の「四殺」の一つ「飛狗法」を知る僧「寿海」の拉致に成功した「氷室兆治」は突如現れた「梵」という腐鬼一族の男に簡単にくびり殺されてしまう。
一方、サイコダイバー「毒島獣太」は新宿プラザホテルの一室で「真魚」と名乗る僧の幻影を見る…などなど。

気になるのは新登場の「梵」。「氷室兆治」をザコ扱いし、あの「猿翁」と互角以上に戦える実力。今後 誰とバトルするのか注目です。

空海の四殺」「鬼道」そして「蓬莱山の黄金」。はたして誰がこの三つを手に入れるのでしょうか?

2014年11月8日 読了  個人的評価:⭐️⭐️⭐︎⭐︎☆

そして次作は「孔雀編」。

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20年以上前の夢枕獏。連載されていた「小説NON」のせいもあるのでしょうが、とにかくエロい。エロすぎです。ホント 官能小説ですぜ。作者本人もこの「エロス&バイオレンス」から抜け出す事はかなりツラいことだったでしょう。でも 昔の「凝縮感ある」作品は今の達観した作者には無い面白さがありますね。

さてこの物語、どの辺から変化していくか検証しながら読み進めたいと思います。

では。