ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

松前の花 土方歳三蝦夷血風録 (上下)

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今回の読了は冨樫倫太郎の「土方歳三 3部作」の「松前の花 上下巻」です。

今年の1月に読み終えた「箱館売ります」と同じく、舞台は明治維新直後の箱館戦争時代の話。

主人公は、父を貶めた仇への復讐のため蝦夷政府軍に協力する女性「蘭子」、そして蘭子の紹介により蝦夷政府からパン作りを依頼される和菓子屋「藤吉」、それに蘭子に好意を寄せていく「人見勝太郎」と「伊庭八郎」、最後に蘭子が淡い恋心を抱く土方歳三

話の半分以上は「藤吉」のパン作り。あとは新政府と蝦夷政府の戦いの中、蘭子の病気が悪化していく…。そんな流れの中、前作と同じく土方歳三(今回も出番が意外と少ない…)の「かっこいい男らしさ」が光ります。
特に、不器用ながら病床の蘭子への気遣いは 女性だったら 心持って行かれちゃう感じですよ。

それから、片思い男子「人見」と「伊庭」の酒を飲みながらの、蘭子を肴にした「男子トーク」は 少し 青春の香りがしちゃいます。
病気の蘭子を心配しながらも、仇打ちを遂げさせたいという 相反する思いを抱きながら、戦火の中を駆け抜けていく男たちの苦悩する姿が この物語の肝だと思いますね。

最後に、女優のミムラが文才を感じさせるあとがきを寄せています。

2014年10月20日 読了  個人的評価:⭐️⭐️☆☆☆
(恵比寿で馬肉カルパッチョを堪能しながらの読了でした。)

この後は、「土方シリーズ」最後の一冊。

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「神威の矢 蝦夷討伐奇譚」上下巻です。

この作品は2004年に「殺生石」という題名で刊行されたものを、文庫化して改題したようです。

前2作と異なり、私の大好物の「陰陽師」やら「不死の怪人」やらが登場する「伝奇物」のようですね。

さて、土方歳三はどんな活躍をしてくれるのか、はたまた 少ない出番なのか? 乞うご期待です。