タルト・タタンの夢
今回 読み終わった作品は、「タルト・タタンの夢」。とあるビストロを舞台に起こるちょっとした事件を、料理を題材にして解き明かしていくというミステリーです。
事件といっても殺人が起こるわけではありません。心や言葉の些細なすれ違いをシェフ特製の「ヴァンショー」で優しく解決していく、そんな「ハートフル」な短編集です。
私もフランス料理に携わる人間として、「こんな店あったらいいな」とか「こんな店で働きたいな」とか、そんなことを思ってしまいました。
ストーリーには題名にもなっている「タルトタタン」や「ロニョン ド ヴォー」「ガレット デ ロワ」「オッソイラティー」「カスレ」などフランス料理に関係する料理が、ミステリーを解くキーワードになっているのにも注目です。
特に最後に収録されている「割り切れないチョコレート」が個人的にはオススメです。
2014年6月25日 読了 個人的評価:⭐️⭐️⭐︎⭐️⭐️(イイです。面白い。お腹すく。)
春ドラマも終了し、もう夏ドラマ 始まりますね。
ドラマに合わせての「ミーハー的」セレクトでは、「吉原裏同心」シリーズ、「ST警視庁科学捜査班」シリーズ、そして「あすなろ三三七拍子」あたりを読もうと思っています。「家族狩り」はとりあえず要検討にしときます。