神様のカルテ 3
この作品は2010年の本屋大賞で第二位となった作品の第三弾。2012年8月に単行本にて出版、2014年3月に文庫化されました。
メディアでもかなり話題になったので、購入して読んでみたらハマりました。
医師でもある作者が、信州・松本の美しい風景や美味しそうなお酒、そして個性的な主人公を始めとする愛すべき登場人物たちが医療現場という過酷な環境の中で奮闘する姿を、美しい文章で表現されていて、読み終わった後に爽やかで温かい気持ちにさせてくれる作品だと思います。
特に私を含む男性愛読者は、主人公「イチ」と「榛名姫」や「外村師長」「東西主任」などの魅力的な女性陣とのやりとりに嫉妬さえ感じていると思います。
この「3」では、新任の女医「小幡先生」の登場から、主人公「イチ」の環境に変化が起こります。
また、東西主任の過去や外村師長の恋バナのエピソードなどもあり、今後出るであろう次回作「4」の展開が想像できないラストになっているのが気になるところです。
やっぱり「3」も読み終わったった後、本当に「買ってよかった」と思う数少ない作品でした。
2014年3月31日 読了 個人的評価:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(この作品が嫌いな人 いるかな?)
最後に映画の感想を少々…
感想ははっきり言って「普通」です。原作よりも面白く感じませんでした。
主人公の現場での悲壮感が強調され、原作の魅力である清々しさがあまり感じられません。
その他のキャストも問題なく、ただ演出方法を「クドカン調」にすれば完璧に面白いと思います。
フジテレビの火曜9時枠でクドカン脚本・監督でドラマ化することを切に願います。