ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

富樫倫太郎

SRO Ⅳ 黒い羊

SROに届いた初の協力要請は、県警ではなく法務省からの人探し。自らの家族四人を殺害して医療少年院に収容されていた青年が退院後、行方不明になったという。一方、「警視庁のダーティハリー」こと針谷太一のもとにジャーナリストが現れ、過去の事件につ…

SRO Ⅲ キラークイーン

“最凶の連続殺人犯”と呼ばれた近藤房子が逮捕されて五十数日。依然として黙秘を続ける房子のもとへ、「Mに従え」とだけ書かれた差出人不明の手紙が届く。一方、SRO室長・山根新九郎は、東京地検から房子との面会要請を受けるが………。 2011年発刊。シ…

SRO Ⅱ 死の天使

強く死を願う患者の前に現れて、その願いを叶えてくれるーーー栃木県・下野東方病院関係者の間でささやかれる「死の天使」の噂。担当患者が亡くなった責任を取らされ、退職を強要された看護師からの投書を調べるうちに、新九郎たちSROは奇妙なことに気付…

SRO Ⅰ 警視庁広域捜査専任特別調査室

警視庁に新設された広域捜査専任特別調査室、通称「SRO」。総勢7名の小所帯にもかかわらず5人がキャリアという、管轄の枠を越えた花形部署のはずが、その内実は訳ありだった。山梨で発見された白骨死体をきっかけに、史上最凶の連続殺人犯「ドクター」…

生活安全課0係 ヘッドゲーム

杉並中央署生活安全課「何でも相談室」、通称0係に娘の死の真相を調べて欲しいという相談が持ち込まれる。今年だけで名門高校の女子生徒が二人、飛び降り自殺をしているのだ。0係の変人キャリア警部・小早川冬彦は相棒の万年巡査長・寺田高虎と高校を訪れ…

生活安全課0係 ファイヤーボール

杉並中央署生活安全課に突如誕生した「何でも相談室」。通称0(ゼロ)係。署内の役立たずが集まる島流し部署だ。そこへ科警研から異動してきたキャリアの小早川冬彦警部。マイペースで、無礼千万な男だが知識と観察眼で人の心を次々と読みとっていく。そん…

神威の矢 土方歳三 蝦夷討伐奇譚 (上下)

今回は富樫倫太郎「箱館(土方歳三)三部作 神威の矢」読了です。 この作品は2004年に「殺生石」という題名で刊行されたものを改題し文庫化されたもの。 前回の2作とは色合いが違っていて「魔人」やら「陰陽師」やらが登場する伝奇小説です。 登場人物…

松前の花 土方歳三蝦夷血風録 (上下)

今回の読了は富樫倫太郎の「土方歳三 3部作」の「松前の花 上下巻」です。 今年の1月に読み終えた「箱館売ります」と同じく、舞台は明治維新直後の箱館戦争時代の話。 主人公は、父を貶めた仇への復讐のため蝦夷政府軍に協力する女性「蘭子」、そして蘭子…

箱館売ります 土方歳三 蝦夷血風録 上下巻

2014年の最初の読了は年末に読み終わる予定だった、こちら 「軍配者三部作」や最近 ドラマ化された「SROシリーズ」の作者 富樫倫太郎氏の作品。作者の出身地でもある北海道で起こったとある事件を基にした物語である。 「軍配者三部作」が文庫化され…