ミーハー的 読書日記

読了した本の主観的な感想 あれこれ

司馬遼太郎

世に棲む日日(四)

動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し……。わずか八十人で兵を挙げた高杉晋作のクーデターは、きわどく成功する。幕府は、慶応二(1866)年、この長州藩を圧し潰そうと、天下の兵を糾合し、藩の四境から進行するが、時運はすでに移り変わっていた。維新…

世に棲む日日(三)

狂躁の季節がきた。長州藩は既に過激派の高杉晋作をすら乗りこえ藩ぐるみで暴走をかさねてゆく。元治元(1864)年七月に、京へ武力乱入し壊滅、八月には英仏米蘭の四カ国艦隊と戦い惨敗・・・・・・そして反動がくる。幕府は長州征伐を決意し、その重圧…

世に棲む日日(二)

裏表紙より…海外渡航を試みるという、大禁を犯した吉田松陰は郷里の萩郊外、松本村に蟄居させられる。そして安政の大獄で、死罪に処せられるまでの、わずか三年たらずの間、粗末な小屋の塾で、高杉晋作らを相手に、松陰が細々とまき続けた小さな種は、やがて…

世に棲む日日(一)

今回は大河ドラマにちなんだ歴史物。昨年に引き続き 鉄板「司馬遼太郎」の「世に棲む日日」第1巻 読了です。刊行は1975年。「長州の人間のことを書きたい」という一言から始まる物語の主役はご存知「吉田松陰(寅次郎)」と「高杉晋作」。第1巻では幼…

播磨灘物語(一)〜(四)

今回は 司馬遼太郎「播磨灘物語」全四巻 読み終わりました。本当に長かった。司馬作品は「関ヶ原」三部作以来。大河ドラマの「軍師官兵衛」にちなんで読み始めました。一巻では、牢人の子に生れながらも、二十二歳で播州・小寺家の一番家老となり、さらに信…